あまりにも会話が苦手な人は
みずからを病気なのでは?と、
疑うこともあるようです。
でも、はたして、会話の苦手が
薬を飲んで治るのでしょうか。
日本は医薬品業界の利権問題などもあって
なにかというとすぐ薬を飲むように
勧められることがあります。
ですが、冷静に考えて
これさえ飲めば、
すんなり言葉が出てくるようになりますよ!みたいな
特効薬があるわけ、ないですよね。
現在、日常生活が送れるレベルの
普通の人は、病気を疑う必要は
ないと思います。
※脳内細胞に物理的な損傷があったりする場合は別です。
ただ、会話ができないことによる
ストレスがあまりにも
長年たまっていくと
精神的な重荷になって
別な弊害を引き起こす可能性はあります。
有名なのは、うつとかですね。
ですから、
今、多少なりとも苦しい思いをしているなら、
なるべく早めに
対処することが好ましいです。
そこで、今回は
・人と話すのが嫌い
・面倒くさい
・興味が持てない
・特定の人にしか興味がわかない
などが当てはまる人に
「会話が苦手なのは病気のせい?と疑っている
あなたに気付いてほしいこと」と題して
お伝えします。
会話嫌いに共通する特徴
実は、上記の人には
共通する特徴があって、一言で言うと、
「他人に対して興味がない」
ことが原因のケースが多いです。
一言でいうと、
全てが他人事なので、
関心がないのです。
で、興味がないから
会話をしていても、
内容に集中できないし、
相手のメッセージを
しっかり理解できない。
だから、こそ
ふさわしい受け答えや
反応をしてあげることが
できない、というメカニズムになります。
一方、コミュニケーション上手な人は
例外なく、相手に対しての
好奇心が旺盛です。
だから、相手の話や内容を
1つ逃さずキャッチしますし、
相手が話しやすいような
空気を作って、どんどん話させるのです。
「興味深くきいていますよ」と
アピールする、うなずきなどを
無意識レベルで実践できています。
結果、相手の話にふさわしい
受け答えができ、
場が盛り上がる会話になる
という、好循環が起きます。
相手に興味を持つ最大の秘訣
では、「興味」はどこから湧いてくるのか?
「いくら、興味を持つことが
大切だといっても、
そもそも興味を持てないんだから
しかたないじゃないか?」
そういう思いもあるかもしれません。
それは、半分正解で
半分は間違いなのです。
今からその理由を説明します。
これを知ると、あなたは
人に対する見方が変わるかもしれません。
興味のパラダイムシフト
実は「興味」は、
ふって湧いてくるものではありません。
興味は、雨や雪のように
自分の意志と無関係に
始まって、
終始コントロールができない
事象ではないのです。
わかります?
「興味を持つ」の「持つ」という言葉は
動詞なんです。
自分で主体的に
選び取ることができる
行動であるということです。
「投げる」、とか、「走る」とか
自分で選択できる
動作なんです。
たしかに、
こちらが意識して
「興味を持つ」という
選択をしなくても、
相手がとても魅力的な人なら、
自然と興味をもつことはあります。
ただし、それは
相手に「興味を持たされている」
といったほうが正しいです。
相手のそれだけの力があって
僕等は、「動かされている」のです。
その時、
相手が、意図的に僕たちを
動かしている場合もあれば、
無意識的にやっている場合もありますけどね。
ですから、必ずしも
全て主体的に選んでいるわけでは
ないのですが、
「興味を持つ」という行為を
今まで意識してやってこなかった場合は、
自分の心持次第で、
興味はもてるようになるということを
しってくださいね。
ベストセラー本に学ぶ
少し前に、
「特定の人としかうまく付き合えないのは、
結局、あなたの心が冷めているからだ」
と言うコミュニケーション系の本が、
ベストセラーになっていました。
この本の著者も、
僕が今説明した理論と
同じような説明をしています。
また、その本の中で
面白いことを提案していましたので、
ご紹介しておきます。
「相手の話がつまらなくて興味も持てないと思ったら、
『この人はどんな人生を送ったらこんなつまらない話ができるのだろう』と
別視点から興味をもつ努力をしてみよう」引用元:
「特定の人としかうまく付き合えないのは、
結局、あなたの心が冷めているからだ」
単行本(ソフトカバー) – 2012/6/13
五百田 達成 (著), 堀田 秀吾 (著)
これは、視点の転換。
よく、パラダイムシフトという
言葉を使いますが、
まさにそれです。
自分の視点を変えることで、
自分から、興味を「持つ」努力
ができることを言い表している
いい例ですね。
あなたが、人に対して
すすんで興味を持たなければ
相手も、自らすすんであなたに
興味をもってはくれないでしょう。
相手にとっても、
あなたに興味を「持つ」か
「持たないか」という
選択肢が存在するのです。
もちろん、こちらに興味を持ってくれた人と話すほうが
楽しく、リラックスした時間になることは
すぐ想像できますよね?
全ては、お互い様なんですね。
「もし、相手から愛されたいと願うなら
まず、相手を愛することからはじめなさい」
という、有名な黄金律がありますが、
それをふまえるなら。
「もし、相手に興味をもたれたいなら、
まず、相手に興味を持つことからはじめなさい」
となるでしょうね。
まとめ
さて、いかがでしたか?
今回は、
「会話が苦手なのは病気のせい?と疑っている
あなたに気付いてほしいこと」と題して
相手に、「興味を持つ」重要性について
お伝えしました。
最後になりますが、
一番大事なことをお伝えしますね。
会話は、スキルです。
スキルと言うことは
磨けば上達するものだ、ということです。
問題は、ほとんどの人は
意識的に会話力を「磨く」経験を
したことがないということ。
また、学校などでは教わらないため、
磨くための方法を
そもそも知らないということです。
でも、たとえば、自転車なら
運動音痴でセンスのない人でも
1か月も練習すれば
ほとんどの人が乗れるようになりますよね。
最初に転んで、傷ついたとしても
最終的には、多くの人が克服できます。
1日で乗れるようになる
センスのいい人もいれば
1か月かかる人もいますが、
結局は、みんな乗れるようになるのです。
ですから、
会話力やコミュニケーション力についても
同様で、反復して意識的に磨くことで
かならず上達します。
それに、僕たちが普段当たり前に行っている
「日本語を話す」という技術だって
成長過程の練習のたまものです。
ハーバード大学を主席で卒業できる
優秀なアメリカ人が、
必死で勉強して日本語を習得したとしても
きっとあなたの普段話す日本語のほうが
自然で、美しいはずでしょう。
僕等は意識しないだけで、
とてもレベルの高いことを
やってのけているのです。
そんな自分に対して、
もっと自信を持っていいんですよ。
もちろん、誰もが
お笑い芸人クラスまで
会話上手になれるとは限りません。
限りませんが、幸せな日常生活をおくる為に
必要な会話レベルであれば、誰にでも身に付きます。
身長の悩みはどうにもなりませんが、
会話の悩みはどうにでもできます(^^)
前向きにとらえてみてはいかがでしょう。