前は人と話したり、会話するのが得意だったのに
ここ最近は全然できなくなった、という
人が増えています。
その点について
過去話し上手だった人は、
もともと会話が苦手な人以上に
ストレスになっているようです。
なぜなら、以前は得意だったわけですから、
その時の楽しさや自信ををおぼえているからです。
余計に悔しいと感じるの仕方ないですよね。
さて、それはいったいどういう理由が
考えられるのでしょうか?
今日はそれについてお伝えしていきます。
■環境が非常に重要
こういったケースで多いのは
もともと、営業職で人と話すことが多い
仕事だったけど、
事務職に異動になって、はや3年・・・
というように、環境が変わったことで
発症するケースです。
これは、ある意味しかたないことです。
人間の機能として、
全てに通じる原則が一つあります。
それは、
【1】使うものは強化される
【2】使わないものはなくなる
上記の原則が、一番顕著に表れるのが
筋肉です。
筋肉は、トレーニングでつかえば使うほど
強くたくましくなります。
一方、運動をしないで使う機会が
少なければ少ない程、
筋肉はなくなっていってしまいます。
人の体は、よく使えば
潜在意識的に「この機能は重要なんだな」と判断します。
また、あまり使わないと、
潜在意識的に「これはあまり必要ではないんだな」と判断するのです。
じつによくできているのですね。
その性質が、言語能力においても
同様の事象を起こします。
たとえば、
アメリカ生活が長くて、
英語ぺらぺらになっていた
日本人留学生が
留学期間を終えて帰国。
その後、英語を使わない生活を
5年もすれば、
かつてペラペラだった英語能力が
著しく低下した、、、という話は
よく聞きますが、
それも、同様の理由からです。
「使わないものはなくなる」の原則からは逃れられないのです。
■「会話が苦手になった」人がとるべき、対処法
ですから、上記の
使わないことによる能力の低下を防ぐには
対処法はシンプルです。
積極的に「使う」環境に身を置くことです。
会話の職務的に、あまり話す機会が得られないのであれば
なにか別なコミュニティに参加するなどして、
強制的に、話をする時間を作ってみましょう。
たとえば、
・地域のスクール
・趣味のオフ会
とかですね。
今は便利な時代です。
SNSが発達していますので、
FACEBOOKやMixiを使えば
近くに住んでいて
気の合う仲間を簡単にみつけることができます。
また、ネットをつかって
地域のイベントを探してみても
いろいろ見つかると思います。
■コミュ障になってしまった。友達
なお、僕の友達にも、
このパターンで
コミュニケーション障害になってしまった人がいます。
学生時代までは普通だったのですが、
ネットビジネスで起業してから、
人との距離感がわからなくなったそうです。
ネットビジネスは
部屋にこもって
だれとも話さず
ひたすら、もくもくと
パソコンに向かって作業しつづけるものが多いです。
それも、1日中。
彼も、そんな生活を2年くらいやっていたそうです。
彼はビジネスセンスは高いので、
実際ビジネスでは成功していました。
年収にして、1500万円くらいを
稼いでいたとのことです。
ただし、本当に誰ともはなさないで1日を終えることが
ざらにあったそうで
徐々に人とコミュニケーションをとる
感覚を忘れていったらしいです。
最終的には、大学時代までは普通に
会話が得意だった彼ですが、
めっきり空気の読めない、会話べたな
男になってしまいました。
「使わなければなくなる」
の原則には逆らえないのですね。
なお、余談ですが
その彼も、また人と話す機会を
強制的に作って
今では、昔のように
会話をたのしめているとのことです。
■会話感覚を復活させるためのテクニック
では、いったん忘れてしまった
会話の感覚を取り戻すには
どうすればいいのでしょうか?
ポイントは簡単なことから始めることです。
上手いことを言おうとか
上手く振る舞おうとすると、
たいていボロがでてしまいます。
ですから、
ゆっくりと勘をとりもどす為にも
まずは、短いフレーズを
安定して話せるようにします。
長い文章を頭で組み立てて
話すというよりは、
「今自分が感じていること」を、
そのまま口にだすといいです。
たとえば、
もし、今、久しぶりに
話をする機会恵まれて
緊張しているのだとしたら、
「いやぁ、実は人と話をするのが久しぶりなので、緊張しているんです」
と、素直に口に出してみるのです。
人は、感情と言葉が一致していれば
話し方に説得力を感じます。
また、今頭に浮かんだことを
口に出しているだけなので、
しどろもどろになることもありません。
今この瞬間に感じたことを
口にだせるようになったら、
今度はそのバリエーションを増やしてみます。
感じたことや、思ったことを的確に伝えられるように、
「感情を表現する言葉」を増やすのです。
先ほどの例でいうと、
「緊張していて、心臓がバクバクしてます」
「もう、手が震えてきました」
とか。
なお、話を聞いている相手も
具体的な描写であればあるほど
リアクションを取りやすいです。
「そんなに緊張してるんですか?」とか
フォローに回ってくれたりもするでしょう。
結果、そこから、徐々に会話がまわりだします。
ですので、まず
会話のスタートは
「今自分が感じていることをいう」
で始めればいいんだ、ということを覚えておいてください。