「会話が続かない。
言い返しが思いつかない。」
これ、会話が苦手な人に
多いお悩みです。
会話が続かないのは
病気のせいかな?と思ってしまうケースが
ありますが、多くの場合違います。
会話は技術です。
技術ですから、
今まで全く技術を意識してこなかった人と、
技術を磨くことを意識してきた人では
かなりの差がでる分野です。
小学生くらいの時期はみな
どんぐりの背比べだった会話力も
大人になるころには、技術に
草野球レベルとプロ野球レベルくらいの
差が付きます。
目次
会話のキャッチボールの意味
会話のことはよく
言葉のキャッチボールと言われますね。
たしかに、その通り。
では、突然ですが、
あなたは、野球ボールで
キャッチボールの練習をしたことがありますか?
僕は小学生時代野球部でしたので、
毎日、30分から1時間くらい、
やってました。
で、キャッチボールのコツを
知っているのですが、それは、
相手が受け取りやすい球を投げることです。
その為には、ボールの速さと届ける場所を
正確にコントロールする技術が必要になります。
つまり、相手のグローブに近いところ
めがけて投げることが重要です。
そうすれば、相手も楽に
球をキャッチすることができますからね。
でも、これが最初はなかなか
うまくいかないんです(笑)
「そんなボールとれねーよ!」って
言われるような、暴投をしてしまったり
つい、相手がとれないような
力任せの珠を投げてしまったり。
そんなこんなで、
野球部入部当初は
よくキャッチミスとか
エラーを頻発してました。
でも、毎日毎日、
キャッチボールを日課にしていると
うまく投げられるようになっていくんです。
投げる作業自体に
慣れてくるので
力を抜いて、リラックスしても
相手のグローブから大きく
外れることがなくなります。
体にコントロール力が
宿りだす感じです。
で、たとえ話が長くなりましたが、
実は会話におけるキャッチボールも
これに近い感覚です。
つまり、今までどれだけ
キャッチボールの時間を
積んで来たかが、会話が上手な人と
会話が苦手な人を
分かつ、大きな原因の一つになっているんです。
で、この練習は、別に今から
初めても上達します。
大人になってから、
野球はじめたって
練習したらうまくなるのと一緒です。
では、どうやったらうまくなるのか?
それについてお伝えしていきます。
気を付けるべきは相手の心のグローブの位置
まず、気を付けるポイントは
キャッチボールと似ています。
【1】ボールを投げるスピード
【2】相手がグローブを構えている場所に投げる
まず、会話のテンポは
相手の話すスピードを見て
決めます。
相手が話しているスピードが
相手にとって一番しっくり来る
話しやすい・聞きやすいスピードなのです。
なぜなら、ひとは無意識的に
一番心地よく感じるスピードを
自ら選びとるからです。
ですから、それに合わせてあげます。
ただ、その場合、
相手がゆっくりしゃべる人なら
合わせやすいですが、
相手が早口な人だった場合
会話が苦手なこちらが、
スピードを合わせるのは
簡単なことではありません。
そのため、ここでコツが必要です。
すばやく相手にの言葉に反応するコツ
会話のテンポをあげるためには
とにかく、1文を短くすることです。
長い文章で話そうとするから、
何を話していいのか
まとまらなくなるんです。
僕だって、長文での
会話を強いられたら、
超早口の人についていくのは
マジしんどいです(笑)
※僕は比較的ゆっくり話すタイプです
ですが、相手が早口タイプだなと
わかった時点で、
センテンスを短くする、
と意識的に選んでいます。
そうすることで、会話における
言葉の量が、
相手が8割話している間に、
2割くらいを返す。
みたいなバランスになります。
そこで、重要なことは
この2割の質を上げることです。
具体的には、
・言葉自体は短いんだけど、
ユーモアがある。
・言葉自体は短いんだけど
とても感情豊に表現できている。
・言葉自体は短いんだけど
非常に深い洞察力を感じる。
こんな感じです。
こうやって、こちらから投げる
会話のボールのスピードは
コントロールできます。
相手の心のグローブの位置を考える
キャッチボールの
もう一つのコツは
相手がグローブを構えている
位置にめがけて
ボールを投げてあげること。
では、これを会話に
置き換えると
どうなるのでしょうか?
会話においては、
相手がどこにグローブを構えているか
視覚的には見ることができません。
ですから、キャッチボールより
ちょっと難しいです。
ですが、相手のグローブの位置を
判断する方法があります。
実は、そのヒントは相手の
発言内容の中に隠れています。
グローブの位置=相手が共感してほしいポイント
相手がグローブを構えているということは
相手の心理として
「ここにボールを投げ返してこーい!」
という気持ちで構えている、
ということになりますよね。
で、その気持ちを無視して
ボールを投げてしまうと
相手にとっては
予期せぬところにボールが飛んできた!
みたいな事態になるので、
気持ちよく会話が続けられません。
ですから、まずこちらで
どこにグローブを構えているか?
意識して、相手の話を聞く必要があります。
では、相手のグローブの位置とは
なにか?ですが、
これは、相手が「共感してほしいポイント」を
意味します。
相手が発言するということは
なにかしらの自分の意見を
述べているわけですよね。
いわば主張です。
その主張に同意してほしいからこそ、
あなたに会話を投げかけているわけです。
具体的にはこんな感じです。
「昨日、ラーメン食べに行ったら、
そこの味噌ラーメンがマジうまくてさー」
って、ボールを相手が投げてきたとします。
あなたは、このボールを受け取って
相手に返すわけですが、
どこに返せばいいか、わかりますか?
つまり、相手がグローブを構えている位置が
見抜けます?
では、正解。
「マジ、うまくてさー」ってところです。
相手は、ラーメンを食べたことより
味が味噌ラーメンだったことより
ラーメンが旨かった!っていう
エピソードを話したがっていることが
見て取れます。
そして、その、「うまかった」
という部分にボールを返してくれー!と
無意識的に思っています。
なので、こちらから
ボールを返すとしたら、
「まじ?そんなうまかったの?どんな感じ?」
みたいな、会話ができれば
話が盛り上がります。
逆に、あなたが
「昨日、ラーメン食べたんだー
俺は昨日、焼肉だったよー」
みたいな、返し方をしてしまうと
相手は、投げ返してほしい位置とは
だいぶずれた所に
ボールが返されてしまったと感じるでしょう。
これでは、会話が続かなくても
仕方ないのですね。
まとめ
さて、今回は
「会話が続かないのは病気のせい?
【対策】キャッチボール話法」と題して、
会話をキャッチボールに例えて
説明しました。
実は、会話の良しあしは
こういう、上手な会話の
キャッチボール方法を
知っているか?どうか?が
非常に重要なのです。
また、それを知識として
学ぶだけではなく、
実践経験を積んでいくことが
とても重要です。
そうすれば、間違いなく
技術としてみについていきます。
すると、あなたも
会話上手、と呼ばれるレベルまで
自分を引き上げることが
出来るようになります。
是非、会話のキャッチボール。
たくさん、練習してください。